PLUS α

ジャニーズJr.岸孝良くんに関してのブログ。主にTwitter用のまとめにしています。

Endless SHOCK 2015 大阪公演

大阪公演見てきました。
ライバル役も変わり、ふぉ〜ゆ〜の二人も変わり、途中でオーナーも変更になり、なんだかすごく考える公演になりましたね。
割と色々な席でまんべんなくという感じで色々なところを見れました。

孝良くんに関して、単純に体力がついて体が軽くなり踊りを踊っていても一つ一つきちんと表現が出来ているなという印象でした。
表情や動きに関しての演技も、帝劇より自然というかきめ細やかに表情豊かになりましたね。これは友人数人にも言われたし、きっとファン贔屓な目線ではなく…ということだと思いたいです。
帝劇では孝良くんの役「タカ」について役の考察をしていましたが、全体の空気というか私はどうしてもライバル「ウチ」が思い出深く、さらに植草オーナーの出現により色々と考えてしまった。

という訳で順を追って引き続き「タカ」という役柄の考察とともに、全体の感想。




・「ウチ」というキャラクター
2月の帝劇公演まで、内くんのライバル役しか見たことなかったんです。だから屋良っちの演技を見ながらなるほどなーとか感心もしたし色々と考えさせられました。
同時に、秋に内くんに変わり同じように今までのライバル役は印象がガラリと変わったのが自分の中で面白かった。

地方公演になると時間短縮の為にどうにも台詞がチェンジされるのか、と。帝劇で見ていた時は脳内で繰り返される台詞*1とあまり違いを感じなかったので、やっぱり縮小されているのだろうな。しかし自分が最後に見たSHOCKは2013年の大阪なので、そこからウチは変えていたのか定かではないです。

今回のウチを見ながら「この人は孤独だなぁ」と思いながら見てました。
帝劇で見ていたヤラは、恐らく自信家で最初から人をあまり寄せ付けない人なんだろうなと。誰に対しても一定の距離。フクダとコシオカ、ノザワとタカとモロホシ、そしてユウタに対しても。
ウチはみんなと距離が近い感じがするけれど、やっぱり特にタツミとマツザキとの距離が近い感じがして。どうしても最終的にウチと一緒にショーを続けるノザワ達(以下ライバル組)との距離感が埋められてないんだよなーと。
これは帝劇でも思ったけれど、そのまま役柄がその位置や表情の作りにどうしても反映されてしまうから余計に後半で対立(ってほどでもないけれど分かりやすい言葉で)するタツミ、マツザキが近すぎることによって、余計にショーを続けるメンバーに心を開いていないウチは孤独なんだと。

パンフレットで本人が「どこかは自分も絶対にコウイチに勝てないことを分かっているんだと思います」と話していて、そういう“弱さを隠さないウチ”しか知らなかったから“弱さを隠すヤラ”が新鮮で、大阪公演を見てから余計に帝劇のことも思い返して考えるようになりました。

あと、ヤラとユウタ、ウチとカイトの違いも面白いなぁと。
二幕、ヤラがコウイチの病室の窓を雨の中見つめ去ろうとする時、ユウタにそれを見つかる。傘を差し出すユウタに対して、それを避けて行ってしまう。
ヤラはユウタに対して「恥ずかしい所を見られてしまった」という感じで悔しそうに顔を歪めて横を通り過ぎていく。
しかしウチは、カイトと目が合い一瞬自分の情けなさを笑うように笑みを一瞬浮かべて去っていく。
ここもそのヤラとウチの違いであり、弱さの表現の違いなのかなと思いました。

比較はしているけれど、それぞれのライバル像が本当に面白いな。両方を見る機会をくれた孝良くんに感謝です。



・男性オーナーと女性オーナーの違い
大阪公演の中盤から怪我の為に美波里さんから植草さんへ。
植草オーナーはどうしても『私の中のSHOCK』に居る人だから、たまにやっぱり引き戻される。もう戻らないけれど、一生。

まぁ、なんて少しおセンチなことは置いといて。
上では「ウチが孤独」と言いましたが、男性オーナーになるだけで「コウイチも孤独」になるんだなと思いました。過去に植草オーナーとコウイチに対してそんなことは思わなかったけれど、美波里さん(女性オーナー)が演じたことによってのコウイチの雰囲気の違い、みたいなものがあるなと自分では感じました。

ジャパネスク前、コウイチとウチが対立して心を乱すコウイチに対して「大丈夫か」と声をかけるオーナー。
そしてオーナーが「俺も過去はそうだった」というシーン。コウイチは「俺は違います!」と否定する。
美波里さんに対しては「言わんとすることは分かる。けれどここでオーナーに甘えては、カンパニー全体がダメになる」って自分の非も認めたうえで甘えたくても甘えられない子供の強がりのようなイメージだったんです。
ただ植草オーナーには「俺はあんたみたいにならない!もっともっと俺には出来る!」っていう反抗期みたいな力強い拒否感を感じる。

そこにあるのは母親のように見守る姿、父親のような叱咤激励の違いかな?と。
美波里オーナー最後の日、植草オーナー初日に立ち会ったので座長に対して少し違和感を覚える。もちろん相手が変わるんだから当たり前なんだけれど、いつも一定の座長*2にしては珍しいなと感じました。
もちろん、孝良くんたちにもそこの変化に関して影響はあるんだけれどまだ本人たちは対処しきれていないというか、そこまでオーナーとの絡みシーンがないのもあるとは思うけど。

でも美波里さん最後の日に演技とは違う所で泣いちゃうぐらい、孝良くんにとっても美波里さんは母親のような存在なのかなと考えました。
オーナーと絡みが少ないといえど帝劇でも色々あったし、そりゃ見てる側からしたら計り知れない繋がりが出来た面もあるんだろう。

また美波里さんのオーナーが見たいな。そして植草オーナーのこれからもとっても楽しみです。



・大阪の「タカ」
梅芸の終盤、発売された舞台雑記「4人で色々話し合ってキャラクターを決めたりした」と書かれているのを読んで、すごく納得しました。
どうしても孝良くん中心で見ているので、その絡みから雑誌で話している設定がよく出ていると思ったところを抜粋。

ノザワ=三人より先輩で物事を冷静に見れる。
ソリタリ後の楽屋、ウチが苛立ちをスタッフにぶつけている時、タカが心配そうにウチを見てノザワに話かける。その時、ノザワは冷静に表情を変えずにタカに頷く。
そしてそれぞれがジャパネスクの準備に向かう時、向かいのモロホシと目が合い手で「行くぞ」って合図して去っていく。
帝劇で「解放できてない」と座長に言われていた野澤さんが“振り切らない”という方向に“振り切る”のは面白かったし、あえてあの楽屋のシーンで一人戸惑いを受けず冷静に、しかし二幕の告白のシーンでは動揺しながらも頭の中でどうしたらウチを止めることが出来るのかって考えている落ち着きがちらりと見える、タカに比べたら。*3

モロホシ=タカと同期でショーが大好き。少し鈍感。
本人たちは鈍感、と言ってるけどモロホシは直感で動くその感性がすごい人なんだと思う。
タカと同期って話を聞いてニューホラの並びの時に、あぁ!だから手を握り合って体ぶつけあうのね!?みたいなアハ体験的なw
公園でウチが走り去って後を追いかけるところ「もー!」って言いながら三番目に追いかけるモロが好き。あとコウイチが死んだって聞いて「嘘だよな」って周りに聞いていくとき、オロオロしながもウチを止めようかどうか迷うモロホシはきちんと人の気持ちを分かる人なんだなーって。

カイト=みんなに可愛がられるカンパニーの弟。
観客も含め「みんなに可愛がられる」って実はすごいハードルが高いし難しいし、それを「演じる」ってより高度だと思うんです。
もちろんカイトはみんなより明らかに年下だし小さいし可愛いけれど、それだけで成立するキャラクターではなくて。本人も話していたけれど「内くんに頭撫でてもらったり」とそういう自分から発信していくってすごいよなと思いました。
カンパニーが大好きで、分裂するのが悲しいって表情するとすごく切なくなりますね。私が帝劇で見たユウタって少し大人に感じた分、カイトは素直に子供なんだろうなと思う。

タカ=モロと同期でみんなの仲介役。ウチをすごく気になる存在として見てる。なるほど納得、と素直に受け止めきれないのは“仲介役”というふわふわしたワードかもしれない。その前のモロの説明の時に「みんなに聞いたりするんだよね」って孝良くんが言ってるけど、見てる側からすると孝良くんの方がよっぽど周りに色々と話しかけて「どうよう?」「なんで?」って不安そうな顔を見せているなと。
あと内くんに関しても「好き」とか「憧れを抱いてる」とかではなく“気になる存在”っていうのもすごくふわっとした言い方かなーと少しだけ引っかかる。
帝劇での考察にもちらっと書いたけれど、コウイチは誰が見ても圧倒的なカリスマ性を持っていてそこに憧れてカンパニーに入って、実際に接してウチ(ヤラ)、タツミやマツザキ(フクダやコシオカ)を目標にするってなんだ不思議じゃないと思うんですよ。実際、孝良くんの尊敬する先輩が変わった*4のだって間近で接してみてすごいと思ったところがあるからだと思うんですよ。

だから本人はそうやって話しているけれど、私は大阪のタカは「ウチが大好きでショーが好きなんだけれど、少し臆病者で優しい子」なんです。
コウイチとウチが対立する時にノザワに話しかけたり、タツミに助けを求める。ふさぎ込むウチに声をかけようか迷うけれどそれをせずに走り去ってしまう。
二幕で『Higher』でコウイチが登場するウチの腕を掴んで、拒絶された時の悲しい表情。1公演だけ、それでも必死で「ねぇ!」って感じで問いかけていたけれどノザワに促されてコウイチと一緒に踊る楽しさを改めて知る。
記者がごった返してタツミやマツザキとの久しぶりの再会を喜ぶ中、一人だけ寂しそうにコウイチを見つめるウチに気付く。一瞬、声をかけようか迷うんだけれど、見て見ぬ振りしてみんなの輪の中に戻る。
前半は帝劇と同じそれだけをしていたけれど、中盤からマツザキに話しかけて「どうしよう」みたいに心配そうに見つめるようになった。

人に頼る子なんだと思う。それは決して自分がない、とかではなくて色んな人に甘えられるほどカンパニーに心を許しているってことなのかな。
上記で書いた「ウチは孤独」とか「コウイチが孤独」とかって、周りに甘えられる場所がなかったから感じるものだから、タカは孤独じゃなくてよかったと少しだけ思いました。


博多がこれからどう変化していくのか、すごく楽しみであり、どう変化させていくのか、不安でもあり。
しかし素敵に成長することに変わりはないだろうから、色んな人にタカの変化が感じ取ってもらえたらないいなと思います。

*1:過去のDVD等のやつ

*2:常に演技に波がない。いい意味で平均ということ

*3:タカはめっちゃキョロキョロしてるから…笑

*4:高校生の時は山ぴー、20歳ぐらいの時はたまちゃん